㍿こんにちあーりん🌷

妄想創作を業務とする会社です。前四半期も利益は全くありませんでした。

ロックインジャパン 参戦記 その5 でもキミへの僕の想いはこの空よりも大きいから

チルアウトといっても過言ではなかった心地よいRe:Storyを終えると、あの聞き慣れたピアノの伴奏が始まった。

伴奏の終わりとともにすっと皆がペンライトを上に掲げる。

「笑顔が止まらない! 踊るココロ止まらない! 動き出すよ キミの元へ 走れ!走れ!走れ!」

僕たちが何度も聞き慣れたあのフレーズ。フレーズに合わせてすっと一色ずつペンライトが下りていく。4色目のピンクが下りたその刹那、始まる。

「あーーーーーーーーーーー!うりゃ!おい!」

会場を包むいつも以上の一体感。多幸感。やっぱり、この曲は強いのだ。怪盗少女のカップリングとして、2曲セットでメジャーデビュー初期のももクロを代表すると言っても過言ではない曲。

サビの振り付けも少し彼女たちはアレンジし、いつもの振り付けではなく、手を左右に振っていた。これにより、曲を知らないいわゆる非ノフも、大きく手を振るだけで一体感が得られる。ももクロの怪盗のにぎやかな感じしか知らない人たちにとっては新鮮にも映るだろうこの曲こそ、実はフェス映えする名曲なのではないだろうか。

百田さんはラスサビでいつものように僕たちにこう言う。

「一緒に歌ってくださーい!」

ここで一緒に歌えたのは、もしかしたら、あそこに集まった数万のうちのほんの一部、カラフルな一角だけなのかもしれない。ほとんどの人は歌うこともままならず手を振るだけだったかもしれない。けれど、その声は思った以上に大きく会場を包み込んでももクロの声と溶け合い、ひたちなかの空に吸い込まれていった。

怪盗少女がももクロを代表するももクロ自身の自己紹介の曲ならば、この曲はももクロと僕たちの一体感を示す、ももクロとモノノフの作るライブの紹介曲なのかもしれない。

ラスサビを枯れそうな声で歌いあげ、うりゃ!おい!を決めた僕たちの多幸感こそ、ももクロのライブの楽しさなのだ。

その楽しさの片鱗でもいい。ほんの少しでもいい。後ろにいるであろう、ももクロにお初にお目にかかる人たちの誰か一人にでも届いてほしい。この楽しさ、一体感、伝われ。こんなに幸せにしてくれるももクロを好きになってくれ。

そんな気持ちで走れ!を終えた。

(次回へ続く)