ロックインジャパン 参戦記 その6 やまない雨なんかない 光を信じて
さて、ここでMCが入るのだが、MCではまだももクロ見たことない人がどのくらいいるのか、という、フェスではある意味お決まりのやり取りに。しかし、ここがももクロちゃんの謙虚さといじらしさ、かわいらしさなのである。そのときのことをつぶやいたツイートでご紹介したい。
夏菜子「ももクロそんなに好きじゃないけど見に来てるって人ー!」
— ㍿こんにちあーりん🌷 (@Arin_Yasu) August 11, 2018
客席「はーい!」
夏菜子「結構いるなあ」
れにちゃん「好きになってください!」
あーりん「言うんだ笑」
れにちゃん「はい!恥もありません!」
夏菜子「じゃあ、四人でいうか!」
みんな「ももクロを好きになってくださーい!」
そんなに好きなわけじゃないけど見に来たっていう人たちに向けて、「好きになってください」と直球勝負のれにちゃん、そして、それを聞いて、「なら、ちゃんと4人で言おうか」と、なんの躊躇も戸惑いもなく、素直に改めて4人で頭を下げて「ももクロを好きになってくださーい!」というメンバー。最高だと思いません?
そんなほっこりエピソードの後に満を持して登場したのは、そう
\てってー!/
ももいろクローバーZの自己紹介曲、Z伝説~ファンファーレは止まらない~
この曲の元となったZ伝説~終わりなき革命~は、ももクロが5人になって初めてのシングルだった。そして、それから約7年の時を経て、再び形を変えることとなってしまったこの曲。
思えばこの曲は転換期のももクロ自身を鼓舞するための歌でもあった。そして、本当の意味での自己紹介曲は、怪盗少女ではなく、この曲である。
4人の決意。4人の思い。たくさん詰め込まれたこの曲が、このロッキンで披露される。つまりは、これはももクロの「宣誓」なのだ。これからも、私たちは4人でも変わらず強く、気高く、楽しく、うるわしく歌い続けていく、ということを、新しい門出を改めてノフ以外の人もたくさんいるこの場で、みんなの前で宣誓したのだろう。
あの東京ドームの日の声とはまた一味違う、力強い百田さんの声が響く。
「ついてこいやぁ~!!」
もし、あなたがノフではなく、ももクロのその歴史を知って間もないとしたら、これだけは知っていていほしい。このセリフはとても、とても大きなセリフなんだと。
1月21日に僕たちにとっても、そして、当然、あの子たちにとっても大切な、それはそれはとても大切な、かけがえのない、失いたくない仲間が去っていってしまった日、百田夏菜子はこのセリフをファンに向けて今こそ投げかけるべきとわかっていた、わかっていたのにも関わらず、そのセリフを口にすることができなかったのだ。*1
悩み、苦しみ、葛藤し、いろんな思いを巡らせて、あの日、口にすることができなかった、一番言わなければならないだろう言葉を、今、やっと彼女は、心の底から言ってくれているのだ。
途中に、Red! Yellow! Pink! Purple!と色名とともにソロパートが出てくるのだが、2コーラス目は、その途中に「Blue! あ… Green! おお!!」と少々自虐的に過去に在籍していた2人のカラーも織り込まれているのもももクロらしい消化の仕方だ。
フェスに来た人たちが、誰が誰だかまではわからなくても、とりあえず、あの赤の子キレイだね、とか、ピンクの子かわいいね!っていう感じで興味を持ってくれればいいな、そんな気持ちで、4人を見ていた。
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さて、曲中の組体操は4人のものに形を変え、あーりんを土台に、百田さんがその背中に乗り、横から玉井さんと高城さんが手を添えて支えるスタイルへと変貌した。
ならば、俺たちも見せてやろう。僕は、知り合いの赤推しに目で合図し、すっとあーりんと同じ低い姿勢をとった。気が付いた赤推しはその背中に乗り、周囲をノフが支えた。
いつもの指定席ライブではフェスならでは組体操がばっちり決まる。がっちり握手を交わして2人はまた散っていく。
こんな楽しみ方もあるんだよ、と周りの非ノフにも伝えられただろうか。
まとまりない内容になったけれどまあいい。次回!
(次回へ続く)
*1:もちろん、そんなことは嘘でもいいから発してしまえばよかったかもしれないのに、それは、彼女の愚直なまでのまじめさが、嘘のつけない性格がそうさせてしまったのであろうと思われる。そして、細かいことなんてどうでもいいから、今こそこれは絶対に言わなければいけないと思った高城さんが大きな声でこの言葉を発してくれた、というエピソードも付け加えておこう。