㍿こんにちあーりん🌷

妄想創作を業務とする会社です。前四半期も利益は全くありませんでした。

ロックインジャパン2018 参戦記 その0 ももいろクローバーZ ひたちなか再び

今年も僕たちはその約束の地の前にいた。PAテント前。去年、だれが言うでもなく集まり最高に盛り上がってハイタッチとともにまた来年、と誓い合った場所だった。

期待に胸を躍らせながら知り合いたちを待機していると、そこにダウンタウンももクロバンド、通称DMBが登場した。会場のボルテージが一気に上がった。どこからともなく湧き上がるDMBコール。そう、ロッキンにおいて彼らはすでに欠かせない存在だ。ロッキンにやってくる音楽好きな人たちも一目置くメンバーの演奏。その演奏のためにももクロ聞きに来た、という人すらいるくらいの豪華な面々だ。

彼らはサウンドチェックを兼ねて曲の一節を演奏する。「お。サラバ?」「マホロバだ!」そのたびにノフが盛り上がっていく。

すると、最後にあの曲が始まった。そう、笑一笑。

ももいろクローバZの姿はステージにはない。ボーカルの声もない。そこにあるのはバンドの音とビジョンの歌詞だけ。だというのに、一斉にそこかしこに上がるピースサイン。すでにももクロがいるかのような熱量。

笑一笑のリハーサルを終え、バンドは一度袖に戻る。

みんな確信する。「今日も優勝はもらった」

すると、なにかの拍子にマイクのスイッチが入ったのか、袖の百田さんの声が会場のスピーカーに流れ始めた。何を言っているのかははっきりとは聞き取れなかったが、おそらく、ステージに上がる前にやるいつもの「儀式」の声だろうか。一瞬でその声は消えたが、確かに聞こえたその声に我々も気合いのスイッチを入れなおした。

さあ、いよいよだ。

ビジョンに現れる「ももいろクローバーZ」の文字。そして流れるoverture。会場に一瞬の静寂が訪れるが、それはすぐに破られた。

「あー!よっしゃももクロ―!れに!かなこ!しおり!あーりん!行!く!ぜ!ももいろクローバー!」

その声に導かれるように4人はステージにとうとう現れた。待ちに待ったももいろクローバーZの、それはそれは、暑い熱い夏の一日の始まりだった。

(次回へ続く)